温度・湿度・気流・時間を一括管理し、冷凍物の高鮮度解凍を自動化
ダイキン工業の冷凍・冷蔵・空調技術と当社の食品エンジニアリングのノウハウを結集した解凍装置です。解凍時の品質を左右する温度や湿度、風速の微妙な調整を独自のコントロールで一括管理が可能です。複雑かつ繊細な解凍工程を自動化し、解凍ムラやドリップの発生を抑えた、高鮮度解凍を行います。
特徴
A パネル
断熱・遮音性に優れた40mm厚の硬質ウレタンパネルを採用。内側は耐久性が高く衛生的なステンレス製、外側は腐食や衝撃などに強いカラー鉄板を使用しました。
B 扉
扉は横開きのスライド方式ですから、入庫口のスペースを取りません。
C コントロールボックス
解凍運転を自動制御。品種などに合せた解凍パターンの設定も自在に行え、最大20パターンを記憶(オプション)することもできます。
D 吹出壁面
吹出側の壁面は全体に小さなパンチ穴が開いており、循環空気を庫内全体にムラなく拡散させます。
E 台車
ステンレス製の清潔で耐久性に優れた台車。キャスター付なので入出庫も素早く行えます。
F 庫内灯
G 超音波加湿器
素早い立上がりで加湿できる超音波加湿器を採用。解凍状況に応じた適切な加湿を行い、解凍時間の短縮を図ります。
H 循環ファン
圧力扇を採用。また、省エネ性を推進させるインバーター制御(オプション)にも対応します。
I 冷却クーラー
優れた冷却能力を発揮する低温用パッケージエアコンを採用。-5℃~+8℃までの温度設定範囲で制御指令に合せて素早く庫内を冷却します。
J 加熱ヒーター
解凍準備行程から高温解凍行程に素早く移行させるため、立上がりの早い電気ヒーターを採用。
K 吸込壁面
吸込側の壁面はピッチの広いスリット状になっており、循環空気を効率よく吸込みます。
解凍システム
- A:庫内温度を0℃以下にし、入庫時の温度差を抑える
- B:庫内温度、風速を高め高速高温解凍を行う
- C:ある程度解凍が進んだ段階で庫内温度を下げ、低温解凍へ
- D:解凍完了とともに、庫内温度・風速を下げ、過解凍と乾燥を防止、さらに、肉表面の「締め」と、表面・中心部の温度均一化を図り、そのまま保冷